2010年9月21日火曜日

便利な歯車でありたい

gear
“アイツ便利だよな”
中学とか高校でこの台詞を聞くと若干パシリっぽい印象を受けてしまうが、舞台をビジネスに置き換えると印象がガラっと変わる。

もしかしたらなんとくなくカチンときてしまう人もいるかもしれないが、ようは“アイツは使える・できる”と言ってもらえているのだ。

今、長年お付き合いをさせていただいたクライアント先での契約を終えて去る間際なのだが、契約終了の旨を連絡したときプロジェクトメンバーの皆様から出たコトバは色々あったが要約すると“不便”の一言に尽きる。ビジネスにおいて、まだ社会人5年程度の若輩者の僕にとっては最大の賛辞ではないかと思った。

モノやサービスに対して「便利」というコトバを使う場合はポジティブな印象が受けるが、ひとたびそれがヒトに対して向けられると、ましてや自分に対して向けられるとなんだか釈然としない気持ちが生まれてしまう。しかし、そんなことはない。

便利は代替がきくかもしれないし、なくてもいいものかもしれない。それでも、コンビニはあった方がよいし、携帯もあったほうがよいし、インターネットもあると助かる。つまり、便利は需要があるということだ。不明瞭で先の見えない現代において便利なビジネスマンって結構嬉しいことじゃないだろうか。少なくとも僕は悪くないなと思った。

もう一つ個人的に最近悪くないなと思っているのが、「歯車」というコトバ。

採用担当をしていて“会社の歯車にはなりたくない”という台詞をよく聞く。あまり身に覚えはないけれど、もしかしたら自分も学生のときはそんなことを思っていたのかもしれない。ただ、社会や会社というものをある程度理解してきて思うのは、「歯車」になるってすごいことだということ。

悪いけれどよっぽど優秀な人材じゃない限りどこの会社でも早い段階から会社の歯車になんかなれやしない。最初のうちは所詮歯車の歯でしかない。代替もきくし、欠けたぐらいでは影響もない。そんな歯だ。

でも、歯車はそうもいかない。歯車は大きさこそ違うかもしれないが、そのどれもが会社を動かすために存在している。ひとつでも欠けると少なからず影響が出る。単なる歯とは大違いだ。

ただ、もちろん歯車だって代替がきく。社長という一番大きな歯車だって代替がきく。むしろ代替の歯車を用意できない組織なんて組織として失格だとすら思う。でも、やっぱり代替がきくとしても歯車というのはすごい。歯車のいち歯とは雲泥の差があると思う。

社畜といわれるかもしれないけれど、若いうちは便利と他人から求められる人材になり、会社として欠かせない歯車を目指すのは悪くない。そのレベルまで達せられれば、きっと色々な舞台でも活躍できると思う。

少なくとも僕はそんな便利な歯車でありたいと思う。



<コンサルタント 前田圭吾>

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