先日お店で弁当を購入した。

 

「ピピッ」という音と共に

店員さんの「あれ？」という反応。少し間が開いたのち、

「すみません、もう一度タッチしていただけますか？」

お店の端末画面には

再度タッチを促すメッセージが表示されている。

 

改札などでもよくある、

端末へのタッチが不十分なため、もう一度決済を促すあれである。

改札でやってしまった場合には

それはもう後ろからの鋭い視線を背中にひしひしと感じながら、

江戸幕府の踏み絵（絵踏）をするかの如く、

平常を装い何事もなかったかのように再度タッチして通過していく。

いつから世の中には寛容という言葉が失われてしまったのか。

 

この時は「ピピッ」の音と共に

二度目の決済を無事に終え、

美味しい弁当をいただけた。

 

後日何気なくスマホの決済履歴を見ていると

そこには同日に同じ金額が２つ並んでいた。

530円

530円

 

 

今思うと１回目の「ピピッ」と音のなった時点で

決済は完了していたはずなのだ。

ただその後何も考えずに店側端末に表示されているメッセージと

店員さんの一言で再度決済してしまった。

これはシステムの不具合なのか、はたまた店員さんが一度正常決済したのち、

何かしらの勘違いでもう一度同じ金額を入れてしまったのか不明だが、

そもそもこちらで

一度目の決済が正常に完了した事を確認してなかったのが問題だった。

今や慣れすぎて、お店側の端末の音と表示だけで判断してしまっている。

慣れは怖い。

 

QRコード系は上記クリアーできるが、

手軽さだとかざすだけの今回使用した交通系が良い。

決済した瞬間にスマホ側の画面いっぱいデカデカと決済金額を表示してもらいたい、

そう思った530円の出来事でした。