お花見好きの日本人

無断転載禁止 お花見好きの日本人

ここ暫くの南関東は、お花見シーズン真っ只中です!!

みなさまは既にお花見楽しまれたでしょうか。もうとっくに、という方。丁度この週末に、という方。普段の道すがらで充分、という方。色々かと思います。

本当に日本人は桜にお花見が大好きです。

お花見が先か?桜が先か?

現在お花見と言うと、ほぼ間違いなく鑑賞対象は桜(ソメイヨシノ)です。

桜を眺めながら、みなでワイワイと呑み食べ笑い、季節を楽しむ。そんな行事がお花見ですが、はたして桜があったから花見が始まったのか、花見自体は桜に限らず昔からあったのか。

桜、梅、桃

割と有名なのでご存知の方も多いとは思いますが、歴史的には花見が先にあったようです。
遡ると奈良時代には花見の風習があったとか。その頃の鑑賞対象は梅だったようです。桃なども鑑賞対象になっていたようですが、時代が進むにつれて桜が一般的になっていったそうです。

 

桜=ソメイヨシノ?

繰り返しになりますが、現在我々がお花見、という言葉で連想するのはソメイヨシノです。
では、桜が鑑賞対象となった当初からソメイヨシノを観ていたか、というとこれは違うようです。

観賞用の桜

こちらもご存知の方多いと思いますが、実はソメイヨシノ自体はそこまで歴史が古くありません。現在の研究では、江戸後期から明治期に人工的に作られた品種、という説が有力なのだそうです。

そう、交配によって作られた観賞用の桜がソメイヨシノなのです。

そんな背景もあり、全国のほぼ全てのソメイヨシノが接木で増やされたクローンなのだそうです。なかなかに衝撃的な事実です。南は九州、北は北海道に至るまで、どこで見ようが同じソメイヨシノなのです。

 

日本以外のお花見

そんなソメイヨシノ、日本以外でもちゃんと咲いています。

多くが何かしらの記念に寄贈されたもので、それらの地域では日本と同じようなお花見もあるそうです。勿論、各地域の特徴を取り入れたお花見もあるようで、日本人からすると意外に感じるお花見もあるかもしれません。気になった方は是非、全世界の色々なお花見を探してみて下さい!

日本に居ると、日常の一コマに感じられるお花見やソメイヨシノも、世界の目で見ると特別で貴重なものに見えるかもしれませんね。

みなさまが今年の桜を目一杯楽しまれることをお祈りしています。