エンジニア必見!実務で役立つGitコマンド5選を紹介

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まずはじめに

開発において、Gitコマンドはエンジニアにとって欠かせないツールです。
私自身、エンジニアとして4年目を迎え、
これまでの実務を通じて多くのGitコマンドに触れてきました。
今回は、その中でも特に使用頻度が高く、
実務で役立つと感じたコマンドを厳選してご紹介します。

■git status

概要:現在のブランチの状況を確認するためのコマンド

以下の情報を一目で把握できます
・変更されたファイル
・ステージングされたファイル
・コミットの準備ができているファイル
・トラッキングされていない新しいファイル

実務での活用例
・作業途中での確認: 「今何を変更したっけ?」と忘れたときに役立つ
・レビュー前のチェック: コードレビュー前に、自分の変更内容が意図通りか確認
・ミス防止: ステージング漏れや不要なファイルのコミットを防ぐ

$ git status
On branch master   ←現在の作業ブランチが master ブランチ
Changes not staged for commit:   ←変更はあるが未ステージング
  (use "git add <file>..." to update what will be committed)
  (use "git restore <file>..." to discard changes in working directory)
        modified:   sampleA.java   ←現在作業中のディレクトリで変更されたファイル名

no changes added to commit (use "git add" and/or "git commit -a")

■git log

概要:リポジトリのコミット履歴を確認できるコマンド

以下の情報を一目で把握できます
・コミットメッセージ
・コミットハッシュ
・作者と日付

実務での活用例
過去の作業を追跡: 「誰がこの部分を変更したのか?」を調べたいときに便利
バグ修正の参考: 修正前後のコードの変更履歴を確認して原因を特定
リリースノート作成: 最新の変更内容を集めてリリースノートを作る際に役立つ

$ git log
commit 1e1d0bededcc66cf1d7e3678e01a83cd44adff2c (HEAD -> master)   ←コミットハッシュ
Author: XXX <xxx@co.jp>   ←コミットした人の名前とメールアドレス
Date:   Thu Dec 26 14:10:11 2024 +0900   ←コミットした日時

    first-commit   ←コミットメッセージ

■git stash

概要:現在の作業状態を保存し、ブランチを切り替えたり別の作業に取りかかる際に便利なコマンド

実務での活用例
・緊急タスク対応: 急遽別のブランチで作業する必要があるとき
・変更内容の一時保存: 「ちょっと試したいけど元に戻せるようにしておきたい」という場合に便利
・作業の中断: 作業内容をコミットせずに一旦退避し、再開時に復元する

$ git stash
Saved working directory and index state WIP on master: 1e1d0be first-commit   ←masterブランチの作業を一時中断としてスタッシュに保存

■git branch

概要:リポジトリ内のブランチを作成・確認・削除するための基本コマンド

実務での活用例
新機能の開発: メインブランチに影響を与えずに新しい機能を開発する
バグ修正: 特定のバグ修正専用のブランチを作成し、解決後に統合する
並行作業: 複数のタスクを並行して進めたいときに役立つ

$ git branch
  develop
  hoge
* master   ←現在作業中のブランチ

■git merge

概要:異なるブランチで行った作業を統合するためのコマンド

実務での活用例
機能統合: 開発ブランチをメインブランチに統合して新しい機能を反映する
チーム作業の集約: チームメンバーそれぞれの作業を一つのブランチに集約する
リリース準備: リリース候補ブランチにすべての変更を統合する

$ git merge develop   ←developブランチで行われた変更を現在作業中のブランチに統合
Updating 1e1d0be..2c9bdf1   ←ブランチの更新
Fast-forward   ←現在のブランチに変更がなく、developブランチの変更を進めた
 sampleA.java | 1 +   ←sampleA.java ファイルが1行追加された
 1 file changed, 1 insertion(+)   ←1つのファイルが変更され、1行の挿入がある

最後に

他にもよく利用するGitコマンドは数多くありますが、今回は開発現場で特に使用頻度が高く、
実務で役立つものを厳選して紹介させていただきました。
Gitを効果的に活用することで、コード管理がスムーズになるだけでなく、
チーム全体の生産性向上にもつながります。
この記事を参考に、日々の開発作業で積極的に試してみてください。
最初は覚えることが多いかもしれませんが、繰り返し使ううちに自然と身につくはずです。
実務での作業効率向上やトラブル解決に役立ててもらえれば幸いです。

参考   https://git-scm.com/docs