ドッグイヤー? マウスイヤー??

無断転載禁止 ドッグイヤー? マウスイヤー??

受け入れられないものを受け入れる、どうにもならないことを受け入れるという話。

大統領選挙

今年は4年に一度のうるう年である。
ということは、オリンピックイヤーであり、今回はサンバで熱いカーニバルが有名なリオデジャネイロにて開催されるので、きっとどの競技も普段より一層、手に汗握る熱戦が繰り広げられることを想像すると、いまから心躍らざるを得ない。
もうひとつは、アメリカの大統領選挙イヤーでもある。
ただでさえその年の経済は荒れる傾向にあるにも関わらず、今回はまだ予備選の段階で、いつにもまして荒れている印象を受ける。

共和党の指名候補争いで勢いを増す、ドナルド・トランプ氏

病んでいるアメリカを象徴するかのように、「強いアメリカ」を合言葉に飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進しているが、
その言動は人種差別を始めとする過激な排他的スピーチのオンパレードである。

民主党の指名候補争いで抜きん出ている感がある、ヒラリー・クリントン女史

ファーストレディーから国務長官へと類い稀で、あまりにも華麗なる遍歴の持ち主。
また、史上初がとってもお好きなお国柄を考えると、現職のオバマ氏が黒人初であることから、人気実力を兼ね備えた彼女は、女性初になることが予定調和にさえ思えてくる。

問題はどちらの候補者にも共通している対日政策にある

長い年月をかけて合意したTPPに異を唱え、日銀の為替介入について公然と批判している両氏。
また、トランプ氏に関しては、対日貿易赤字、日米安全保障条約に矛先を向け、どちらが当選しても日本にとっては、莫大な経済的負担を強いられそうであり、なんとも頭が痛いことである。

地球温暖化

1997年に、地球の温暖化防止のために世界各国のあいだで京都議定書を取り決めたはずだが・・・。

世界最大の棚氷である南極のロス棚氷が大規模崩壊の危機

地球の温暖化が進行しているなかで、このまま大気と海水の温度上昇が進めば、
50万平方キロメートル、北海道の6倍の広さに相当する地球上最大のロス棚氷が崩壊すると
先日、東京大学大気海洋研究所 から発表された。

このロス棚氷のすべてが崩壊して融解すると、世界全域の海水面が5メートル以上も上昇するとされている。
「5メートル」以上である。
ちなみに30センチの海面上昇で、日本の砂浜面積の57%とも、1メートルの上昇で90%以上が消失するとの研究内容があるなかで、5メートル以上の海面上昇とは。。。
海沿いのとある街に住んでいるものとしては、友人知人も、慣れ親しんだ馴染みの店なども多く、なかなか切実な悩みである。
どうにかして時計の針を逆戻りさせてでも防げないものか。。。

断捨離

とりわけ、ネガティブな情報ほど脳裏に焼き付き、胸に突き刺さりがちなものである。

情報オーバーロード

引用元:情報オーバーロード(Wikipedia)
情報過多によって必要な情報が埋もれてしまい、余計なことを考え過ぎるあまりに、課題を理解したり、意思決定をしたりすることが困難になる状態。

数ある世界中のWEBサイトが、2014年に10億件を超えたようである。
情報過多の時代と言われて久しいが、一説によると現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の方々の1年分だとか、平安時代の方々では一生分とも言われている。

ありとあらゆる形で、好むと好まざるとに関わらず、様々な情報を受け取る状況にあることを「きちんと理解する」必要があるだろう。
また、欲しいときに瞬時に情報を収集できることが利点のWEBではあるが、ソーシャルメディアを通じて得た情報の信頼度は20%台、ブログなどでは10%台といった統計情報もあるようだ。
どうやら本当に必要なものだけを収集するには、受け身のままに入ってくるもの、信ぴょう性が疑われるものに振り回されないことは当然だけど、これだけ蔓延っている情報を自らモノと同じように「断捨離」する習慣を正しく身に付けることが非常に大切のように思える。

普段からできているようで、誰もが知らず知らずのうちに、情報の波に呑まれているのではないだろうか。
自分だけに限っては大丈夫だと過信してはいないだろうか?
自ら「断じて、捨て去り、離れる」を心掛けて、必要なものだけを見極めて自分のものへと咀嚼していく。

このあたりに『受け入れられないものを受け入れる、どうにもならないことをしなやかに受け入れる』のヒントがありそうだと感じる。

伝承

その世界での名品にして、高級なものの喩えとしてあの高級車である「ロールスロイス」が、しばしば用いられて表現される。
ウィスキーの世界であれば、マッカランが「シングルモルトのロールスロイス」。
シングルモルト・ウィスキー好きには堪らない、常にこいつを飲むためにがんばれる至極の逸品だ。
ニューバランスM1300といえば「スニーカーの・・・」、
グレゴリーといえば「デイパックの・・・」というように。

このあいだテレビで目に留まった、世界に誇れる職人さんたちの匠の技を紹介する番組のなかで、わたしも長年愛用させていただいている 「諏訪田製作所の爪切り」 が紹介されていた。

これがまさに「爪切りのロールスロイス」である。

この爪切りを作る職人さんへレポーターの方が「おいくつですか?」と聞くと、「まだ83歳です」と。
そのお声を聞くまでは、とてもそうは見えなかったけれど、とっても若々しく「とにかく流されずに、いい商品を作って、お客さんに喜ばれたい」とのこと。
情報の波に呑まれず、まるで富士山のようにゆったりと構えて、地に足を着けて人を喜ばせるためだけにと、そう語れる生き方がとても素敵に感じられた。

我思う、ゆえに我あり。